けろけろワールド

『思わず笑顔になっちゃう』『思わず笑顔になっちゃう』そんなエピソードをエッセイにして投稿します(^O^)私のエッセイで誰かを笑顔に出来たら嬉しいな〜よろしくお願いします(^-^)

台風がやってくる

私は小さい頃、何かと理由をつけて休みたがる子供であった。

幼稚園や学校が嫌いというわけではないが、単純に家にいることが好きだったのである。

家にいれば、漫画もテレビも好きなだけ観られるし、お菓子もたくさん食べられる。

なにより、朝ゆっくりと起きて、布団でごろごろできる幸せといったら…考えただけで幸福あった。

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朝起きて、ベットで休む理由を入念に考え、親の元へ行き、しんどそうな演技をした。

しかし、考え過ぎたせいで、理由が「頭もお腹も全部痛い」という大掛かりなものとなってしまい、理由はあっけなく嘘と見破られ、泣く泣く幼稚園や学校の準備をしていた。f:id:kero_world:20180904001323j:plain


さて、明日は台風がやってくるということで不安がいっぱいである。

前回の台風では、家にあるバラのアーチが壊れ、近所の小学校は屋根瓦が飛ばされていた。

明日の台風では、電信柱も倒れそうという話がニュースでやっており、大変不安である。

大人になると、台風はとても怖い災害であるというイメージへと変わってくるものだ。


しかし、子供の頃は、台風といえば、私にとって大変楽しみなイベントのようなものであった。

台風が来ると聞くと、すぐさまテレビをつけ、自分の住んでいるエリアを確認した。


台風の進路に自分のエリアがあれば、それはもう大喜びだ!

朝から来るものであれば最高!

夜に通り過ぎてしまうものであっても、少しでも風が残れば休みになるかもしれない!

そんな思いでワクワクしていた。

家が揺れたって、アトラクション気分で盛り上がってしまう程、台風が来るということは私にとってとても嬉しいイベントだったのだ。


そして、いよいよ台風当日の朝、おやすみになるかならないか、テレビの「暴風警報」の欄を真剣にチェックする。

「大雨警報」や「雷警報」ではダメなのだ。

暴風警報」が出ないと学校はお休みにならない。

「7時まで」「暴風警報」が出ているということが重要なポイントなのだ。

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そして、時間になっても暴風警報が出ており、待望のお休みが決定すると、姉妹で大喜び!

家はお祭り騒ぎである。

早速ベットに帰ってごろごろし始める!

不謹慎ではあるが、どこの家庭もそういうものであろうと私は思っていた。


だが、大人になると、先程も述べたが、家は揺れるし、台風は恐怖でしかない。

明日はお昼に台風がくるということで、明るい分少し安心だが、油断はできない。

いつ避難になっても大丈夫なよう準備しておこう!


みなさんもどうかご無事でお過ごしください!

台風さんや、どうか穏やか気持ちで日本列島を越えていっておくれよ。

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