○○が食べたい
私は「○○が食べたい!」と思ったら、もうその事しか考えられなくなる性質がある。
高校時代、私をよく悩ませたのは、
「鰹のタタキが食べたい衝動」だ。
鰹のタタキのことを考えた途端、頭の中はその事でいっぱいになる。
授業中も、休み時間も、常に鰹のタタキのことを考えている。
まるで鰹のタタキに恋をしているようだ。
学校と部活が終わると、友達の誘いも断り、スーパーに直行する。
そして、念願の鰹のタタキを手にした私は、駅のホームで早速、鰹のタタキを食べ始めた。
「高校生が一人で黙々と駅のホームで鰹のタタキを食べる」というとても珍しい光景が繰り広げられた。
そんなことを私は年に3度程行っていた。
そんな私は今も変わらない。
先日は「カップ焼きそばを食べたい衝動」に襲われた。
ユーチューバーのはじめしゃちょーが動画で食べているのを見た途端、私の思考はカップ焼きそばで埋め尽くされた。
ところが、残念なことに、その時私はダイエット中であった。
だから私は、何度も襲ってくるカップ焼きそばへの欲望と一日中闘っていた。
闘いも終わり、そろそろ眠る時間となった頃、事件は起こった。
戸棚を開けると、なんとカップ焼きそばが買ってあるではないか!!
時間は深夜0時。
私はカップ焼きそばに手を染めてしまった。
それも、一番太る時間帯に…。
こうして、私のダイエット計画は呆気なく終わりをとげるのであった。